犬の必要カロリー早見|RER・DERの計算方法と体重別データ表
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安静時エネルギー要求量(RER)と1日エネルギー要求量(DER)の一般的な計算式と体重別早見を掲載します。
注意:使い方の注意早見は出発点に過ぎません。
- 体重別RER早見(計算値)
- 使い方の注意
- データの掘り下げ:DBの項目をどう読むか
犬の給餌量を考える際の土台として、獣医療でも用いられるRER(安静時エネルギー要求量)の計算式があります。一般的な式は RER=70×(体重kg)^0.75 です。実際の1日量はDER=RER×活動係数として見積もりますが、係数は避妊・去勢の有無、年齢、活動量、体型目標によって変わります。
体重別RER早見(計算値)
体重2kgで約118kcal、3kgで約160kcal、5kgで約234kcal、10kgで約394kcal、20kgで約662kcal、30kgで約897kcalが上記式による計算値です。これは安静時の目安であり、そのまま給餌量になるわけではありません。
使い方の注意
早見は出発点に過ぎません。最終的には体重と体型の推移で調整し、急激な増減がある場合は病気が隠れていないかを含め獣医師に相談してください。当サイトの体重別コスト計算ツールでは、フードの給餌量表を入力値として月量とコストを試算できます(価格はご自身で入力する方式です)。
データの掘り下げ:DBの項目をどう読むか
この記事で参照する当サイトのフードDBの範囲は、犬用フードのなど全18件(例:ロイヤルカナン ミニ アダルト、ロイヤルカナン ミニ パピー、ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト 小粒 成犬用、ヒルズ サイエンス・ダイエット パピー 子犬用)です。この範囲の公表値を並べると、タンパク質は22~38%、脂質は14~20%、カロリーは344~407kcal/100gと幅があります。同じ対象・同じライフステージと表示されていても栄養設計は製品ごとに異なるため、「対象が合っているか」だけで候補を1つに絞らず、成分値まで見て比べる必要があります。なお、これらの数値はメーカー公表の代表値であり、製品ロットや分析方法の違いにより、表示と実際の含有量がずれる場合があります。最終判断は購入時のパッケージ表示を正としてください。
カロリーの使い方の例として、この範囲の平均カロリー(約377kcal/100g)で計算すると、50g与えれば約188kcalになります。給餌量表のグラム数はこのカロリー密度を前提に作られているため、カロリーの高いフードへグラム数をそのまま引き継ぐと摂取エネルギーが増え、カロリーの低いフードへ引き継ぐと不足します。切り替えや量の見直しのたびに「グラム数」ではなく「kcal」で一度換算し直す習慣が、体重の意図しない増減を防ぐ実務上の要点です。
犬種・猫種DB側では、犬種はトイ・プードル(2~4kg)、チワワ(1.5~3kg)、ミニチュア・ダックスフンド(4~5.5kg)、柴犬(8~14kg)、ポメラニアン(1.8~3.5kg)などが該当し、体重目安の全体の幅は1.5~40kgに広がります。体重目安は「範囲」で読むのが前提で、範囲の下限に近い個体と上限に近い個体では骨格自体が違います。代表値(理想体重の目安欄)だけを目標に量を決めるのではなく、現在の体重・体型・年齢を起点に、範囲の中のどこにいるかを獣医師の体型評価と合わせて位置づける使い方をしてください。また被毛や性格の一般的傾向は給餌量を直接決める項目ではありませんが、運動量の出方や食欲の傾向を読む補助情報として、給餌記録と並べて参照すると量の調整理由を説明しやすくなります。
RER・DERの計算で最も誤解されやすいのは、計算値が「そのまま与える量」ではない点です。RERは安静時の目安で、実際の1日量は活動係数を掛けたDERを出発点に、体重推移で補正して初めて決まります。フードDBのカロリー値と組み合わせると、DER(kcal)÷フードのkcal/100g×100で1日のグラム数の目安が計算できます。ただしこの換算は給餌量表の代わりではなく、表の値と計算値が大きく離れている場合に「なぜ離れているか」を考えるための検証手段として使うのが適切です。犬種DBの体重目安は、計算に使う体重が現実的な範囲かを確認する材料になります。
ケース別の判断
- 避妊・去勢済みで活動量が普通の成犬の場合:係数は低めの側から出発し、2週間ごとの体重測定で補正します。計算値どおりに与えて増えるようなら量の問題か活動量の問題かを記録で切り分け、減らす幅は1割程度ずつに留めます。係数の選択に迷う場合は健診時に獣医師に確認するのが確実です。
- 体重を減らしたい場合:目標体重ベースで計算し直す考え方がありますが、目標の設定自体が体型評価を前提にします。現在の体重で計算した量から急に大きく削るのではなく、獣医師と目標体重を決めてから、その体重のRERを起点に段階的に進めます。おやつは総量の中に含めて計算します。
- 高齢で活動量が落ちた場合:係数を下げて計算し直すタイミングですが、食欲や筋肉量の変化もあるため、数字だけで決めず健診結果と合わせます。体重が減っていく場合は、量を増やす前に病気の有無を含めて受診で確認してください。
- 成長期の子犬の場合:子犬は成犬より高い係数で見積もるのが一般的ですが、月齢で変化が速いため、計算より月齢別の給餌量表と成長曲線の確認が優先です。計算は表の値の妥当性をざっくり検証する補助として使います。
実行前チェックリスト
- 計算に使う体重を実測したか(目安体重で計算していないか)
- RERは安静時の値で、そのままの量ではないと理解したか
- 活動係数の選択理由(避妊・去勢の有無・活動量)を書き残したか
- 計算したグラム数と給餌量表の値を比べて、大きな差がないか確認したか
- おやつのカロリーを1日総量に含めたか
- 2週間後の体重測定日を決めたか
よくある質問
Q. RERの計算式はどの体重にも使えますか?
A. RER=70×(体重kg)^0.75は一般的な出発点として使われる式です。体重2kgで約118kcal、10kgで約394kcal、30kgで約897kcalが計算値になります。ただし極端な体型や病気がある場合は式の前提が崩れるため、獣医師の評価を優先してください。
Q. DERの活動係数はどう選べばよいですか?
A. 避妊・去勢の有無、年齢、活動量、体型目標で変わる値で、一律の正解はありません。低めの側から始めて体重推移で補正するのが実務的です。当サイトの記事は係数の考え方を整理するもので、個体の係数の確定は健診時に獣医師と確認してください。
Q. 計算したグラム数と給餌量表が違うのはなぜですか?
A. 給餌量表はメーカーが自社製品の設計と一般的な個体群を前提に作った値で、計算値は個体の体重から出した理論値です。多少の差は通常の範囲で、最終的には体重と体型の推移で調整します。大きく離れる場合は、体重の実測ミスやおやつの申告漏れがないかを確認してください。
Q. おやつはDER計算にどう入れますか?
A. 1日の総カロリーの中に含めて考えます。目安としておやつは総量の10%以内に抑え、残りを主食でまかなう配分が広く案内されています。おやつを多く与えた日は主食をそのカロリー分差し引く調整が必要です。
Q. 体重が計算どおりに与えても増える場合は?
A. 実食量の記録を先に確認します。目分量の誤差、家族による追加給餌、おやつの数え漏れが典型的な原因です。記録に問題がなく増え続ける場合は、食事量以外の問題がないか動物病院で相談してください。係数をさらに下げる自己判断は後回しにします。
Q. シニア犬の計算で気をつけることは?
A. 活動量低下で係数は下がる方向ですが、体重減少が病気のサインである場合もあります。計算で量を減らす前に、体重の変化の経緯を健診で相談してください。筋肉量の維持の観点からタンパク質の確保も含め、フードの成分値と合わせて検討します。
関連ページ
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- 農林水産省 愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(調査日:2026-11-05)